【EQADSレポ】『クリテリウム・ド・ブリウド(6/13)』攻めて逃げてレースを掻き回した津田が9位。既に仏地元選手の如き風格を醸し出す。
海外&新チームという新しい環境という事もあり、少々コンディション調整に手こずっていた 津田悠義(AG2R CITRÖEN U23 TEAM/EQADS準所属)。
しかし、ようやく環境にも適応&チームメイトとの息も合い始め、いよいよスロットル全開モードに突入。
この日のレースでは逃げに乗った上に、レースを左右する動きにも参加。
アシストをしたチームメイトの勝利は叶わずも、自ら9位に入り復調を印象付けた。
ワクチン接種が進み、本格的に”脱コロナ禍”へと向かうフランスでは、これからがレース開催ラッシュのシーズン本番となる。
レースカテゴリー名
・6月13日『クリテリウム・ド・ブリウド』
Critérium de Brioude(全カテゴリー)
開催地
ブリウド(フランス)
【リザルト】
◆6月13日「クリテリウム・ド・ブリウド」(3.3㎞ⅹ29=87km)
*(写真)逃げ集団を作り、自らも牽引をする津田悠義(前から2番目)
<リザルト>
1位:Gaëtan POL (TEAM PRO IMMO NICOLAS ROUX)1時間59分23秒(平均時速43,72 km/h)
2位:Victor SOLER(CHARVIEU CHAVAGNEUX I.C.)トップと同タイム
3位:Baptiste LACROIX(AG2R CITRÖEN U23 TEAM)トップから+1秒
9位: 津田悠義(AG2R CITRÖEN U23 TEAM/EQADS準所属)トップから+15秒
<津田悠義本人によるレースレポート>
今回はアレルギー反応によりコンディションの回復に時間がかかったため、約2週間ぶりのレースになった。スタート前の目標としてはチームオーダーをこなすことを一番に、そして次のレースにセレクションされるような走りをすることを目標にスタートした。
コースはスタートして1.6km行って帰ってくる単純なコースだが、コースの途中に40秒ほどの上りが有る上に、レーススタート時の気温は35度と最終的に距離は短いがとてもタフなレースになった。
レースがスタートするとアタック合戦の繰り返しだが、距離が短いこともあり一時的に逃げては吸収の繰り返し続く。チームからは各逃げに乗り遅れないように意識しながら展開していき、10周ほどしたところでプロイモ(アマチュア強豪チーム)の選手が他チームと2人で逃げを形成。ここまでの展開でかなりのアタックがあり、集団の雰囲気はかなり疲れていて、この逃げが吸収された後の動きに注意した。
5周ほどかけて逃げを吸収し、カウンターで8名が飛び出していったが自分は埋もれて反応することが出来なかった。その逃げのアタックの勢い、集団の鈍さからこれは決まると判断し、上りの手前で集団が緩んだので全開でアタック。上りの頂上で逃げに追いつき結果的にこの逃げが勝ち逃げになった。
自分のチームからは3人、プロイモからも3人、そして他チームが4人という、人数的に自分たちに十分チャンスがあるがプロイモも同じ条件のためプロイモの動きにも注意しながら、他チームのしれっと決まってしまう抜け出しに注意してレースを進めていった。
この段階でチームメイトからこの逃げを確実にしたいからフルガス(全開)で逃げ集団を引いてくれと言われ、自分の足を残しつつも集団との差を付けること考えた。しかし残り5周から牽制が始まり引かない選手が出てくる。そのタイミングでメイン集団が一気にペースアップしラスト2周で10秒差まで詰まってしまったとこでプロイモのアシスト選手がアタック。結果、自分のチームが引く以外の選択肢がなくなってしまったため、そこからは逃げ集団を引けるだけ引き最後は力尽きて9位でゴールした。
最終的にチームメイトは3位でゴールし優勝したのはプロイモの選手。
見事にやられてしまった。
最後のプロイモの選手のアタックは反応できる位置にいたのに、力で反応できなかった。
ここ最近とても悩んでいて解決策が見つけれずにいたアレルギー反応に対する解決策も自分の中でしっかり整理がついて来た。
コンディションも上がってきているので、今後の連戦に向けてチームに貢献しつつチャンスが巡ってきたら、しっかり勝てるように取り組んでいきたいです。
今後ともご支援、ご声援のほど宜しくお願い致します。
津田悠義
*(写真)逃げ集団で徹底的に働きつつ、自らも9位でゴールする津田悠義。チームメイトとの信頼関係も日々深まり、夢への階段を着々と上っている。
【参考リンク】