■津田悠義が昨年に続き、男子U17+男子U15個人タイムトライアルで優勝!同日に行われたジュニアカテゴリーのトップタイムを約13秒上回る完璧なパフォーマンスだった。2位には今後常に津田のライバルとなるであろう寺田吉騎選手(Vivaceー掛川磐田北)が入った。まだまだ成長期の彼らは、今後勝ったり負けたりを繰り返し切磋琢磨してゆく。
レース&カテゴリー名
第22回全日本選手権個人タイム・トライアル・ロード・レース大会
期間・日程
2018年6月17日(日)
距離
男子U17+男子U15: 13.1km(13.1km x 1)
男子ジュニア: 13.1km(13.1km x 1)
男子U23: 26.2km(13.1km x 2)
EQADSからの出場選手
石上優大
渡邉歩
小笠原匠海
松田祥位
津田悠義
開催地
石川県・羽咋郡志賀町
【結果/リザルト】
<男子U17+男子U15:13.1km>
■写真:コースの下見も入念に行った津田の決意を漂わせるスタート風景。
1位 津田悠義(三好高校/EQADS準所属)17分37秒89
2位 寺田吉騎(Vivace-掛川磐田北)トップから+50秒33
3位 中村誠(日大豊山高校)トップから+52秒93
<男子ジュニア:13.1km>
■写真:最低でも表彰台確保で臨んだ小笠原(ジュニア)。経験不足によるペース配分ミスなどで不本意な結果となったが、これもまた経験。
1位 山本哲央(中央大学)17分50秒66
2位 香山飛龍(横浜高校)トップから+7秒52
3位 福田圭晃(横浜高校)トップから+7秒93
4位 小笠原匠海(EQADS)トップから+10秒74
5位 平井光介(TEAM YOU CAN)トップから+18秒34
6位 小野寺慶(ブラウブリッツェン)トップから+26秒76
<男子U23:26.2km>
■写真:発熱による体調不良で一時は出走が危ぶまれた松田。最終的には本人の強い希望により出走するも不本意な結果に。しかし、未出走だった場合には本人にとっては更に悔いの残る結果となったであろう。病み上がりとはなるものの、翌週に控える全日本選手権U23ロードレースに向けてのモチベーションは最高潮だ。
1位 山本大喜 (teamKINAN) 34分14秒23
2位 石原悠希(順天堂大学)トップから+13秒12
3位 中川拳(早稲田大学)トップから+39秒09
4位 松田祥位(EQADS)トップから+52秒14
5位 大町健斗 (Team Eurasia) トップから+55秒50
6位 小山貴大 (SHIMANO Racing) トップから+1分20秒03
【レース直後の津田悠義コメント】
『まずは優勝できてホッとしています、応援頂いた皆様には感謝しています。今日はもちろん勝つことしか考えていませんでした。レースコースの下見、イメージトレーニング、ペース配分も僕なりにじっくり練りこんで臨んだレースでした。来年はジュニアカテゴリーに上がるので、今年はジュニア選手が出すであろうタイムを意識してレース中は走っていました。今後上に上がれば上がるほど厳しい戦いになってゆくので、気を緩めずに練習に励みます。』
【浅田監督によるレース後コメント】
『今回は良い準備ができていたことから、各参加カテゴリーにおいて最低でも表彰台に上がれる想定をしていたが、結果はそう簡単なものではなかった。
U17津田悠義は2年連続の優勝だが、今年はTTバイク使用を許可したらU17のギヤ指定がありながらジュニアのタイムを上回る実力を見せた。津田はペース配分やコース取り、難関のやり過ごし方など良く研究していて、自分で立てた作戦を実践したことが大差での優勝に繋がったと思う。ジュニア小笠原匠海はこれまでのトレーニングの状態から優勝の可能性が高いと見込んでいたが、ペース配分に戸惑い、高速巡行力の持ち味が発揮されない走りとなり表彰台を逃した。エリートにエントリーした松田はUCIレギュレーション変更によりU23出場の参加となった。松田は最後のトレーニングまで良い調整が出来ていたが、前日から大きく体調を崩し39度を越える発熱を伴う体調不良から一度は欠場を決めた。しかし朝の体調に改善があったため無理をしない前提で出走することにした。
小笠原のジュニア5位、松田のU23での4位という結果は、本種目の高い能力を持ちながらともに本番で力を発揮できなかった未熟な部分そのままの評価と受け止めアスリートとして成長してほしい。(浅田顕)』