Photo:Yuichiro HOSODA
【EQADSレポ】『全日本選手権ロードレースU23(10/23)』
コロナ禍により国内レースのキャンセルが相次ぐ中、貴重な欧州遠征を通して比較的数多くのレースを熟してきたEQADS選手達。当然ながら、日本一決定戦となる本「全日本ロードレースU23」では優勝が期待された。
何としても勝ちたい、勝たねばならないレース。
しかし極めて残念な結果を突き付けられ、今オフシーズンでの改革が急務となる。
レースカテゴリー名・日程
10月23日(土)『第89回全日本自転車競技選手権大会 ロード・レース』*通称「全日本ロード」
開催地
広島県中央森林公園 サイクリングロード
【リザルト】
■10月23日(土)全日本選手権ロードレースU23:
<123km(12.3 km×10 周)>
1位:兒島直樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)3時間03分44秒
2位:山本哲央(TEAM BRIDGESTONE Cycling)トップから+7秒
3位:寺田吉騎(Asia Cycling Academy)トップから+7秒
13位:蠣崎優仁(Velo Sport Valletais/EQADS準所属)トップから+17秒
14位:湯浅博貴(Antiga Casa Bellsola-GIRONA/EQADS準所属)トップから+17秒
16位:西本健三郎(EQADS)トップから+17秒
23位:留目夕陽(中央大学/EQADS準所属)トップから+22秒
26位:平井光介(EQADS) トップから+22秒
27位:川崎三織(EQADS)トップから+22秒
31位:小出樹(京都産業大学/EQADS/準所属)トップから+35秒
44位:長川達哉(EQADS)トップから+9分42秒
48位:山田拓海(早稲田大学/EQADS/準所属)トップから+12分28秒
DNF:松田祥位(EQADS)
DNF:馬場慶三郎(埼玉ユース自転車競技部)
* * *
■浅田顕EQADS監督のコメント:
「日本一になる、そして今シーズンを締め括るレースとしては大きな動きも目立った展開も無く、大変残念な結果であった。今日は皆自分のために走ってもらったが、個々の弱さを自覚し、明日から新たなシーズンに挑んで欲しい。」
■小俣康司コーチのコメント:
「気温は低いものの、青空の下日差しが強く、絶好のレース日和とな
EQADSからは松田、平井、川崎、西本、長川。準所属は小出、
ロードレースはチームとして動くため、チームオーダーは正所属の
「力を出し切れ」
アンダーのレースにエースもアシストもない。その日、強い者が勝
たらればの通用しない世界がここにある。
レースは12kmのアップダウンのあるコースを10周。距離とし
序盤から小さい動きがあるものの、決定的な逃げは無く周回を重ね
中盤、好調の平井は落車に巻き込まれ、集団復帰を果たしたものの
最終周に入った直後、ブリヂストンの兒島が集団からするすると抜
シーズン最終戦が全日本選手権という異例の年。
ピークの調整が難しかったのはどの選手も同じであり、それは言い
今シーズン、歯がゆいレースが多かったかと思います。
そんな中でいつもながらの暖かい応援とご支援、そして数々のご協
今後ともよろしくお願いします。
選手たちはわずかな休息後、すぐに来シーズンの為に走り出します
* * *
【各選手写真(+一部選手のレース後コメント)】
■13位:蠣崎優仁(Velo Sport Valletais/EQADS準所属)トップから+17秒
■14位 湯浅 博貴(Antiga Casa Bellsola-GIRONA/EQADS準所属) トップから+17秒
「(湯浅レース後コメント)シーズンを通して今回が一番調子が良かったため、優勝を狙ってスタートラインに立った。
自分の脚質的に、集団スプリント展開では勝てない事は分かっていたため、序盤から小集団の逃げ切りを狙った。しかし一人で抜け出す展開を繰り返してしまい、無駄足を使ってしまった。最終周、優勝の兒島直樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)選手が下りで逃げを決めた際は、パンチの有る逃げに見えなかったため、徐々に追いつめられると思っていた。残念ながら自らを含む激しい展開で疲弊した集団はペースアップ&追走を図れずに完敗となった。」
■16位:西本健三郎(EQADS、ゼッケン815)トップから+17秒(Photo:Yuichiro HOSODA)
「(西本レース後コメント)欧州遠征からの帰国後、蓄積した疲労の影響でコンディションが下降してしまったので、ボディのメンテナンスやトレーニングの強度を減らして全日本選手権に向けて回復を図った。レースでは(他選手が作る)逃げに乗って、そのまま逃げ切る展開を狙いました。何度か逃げに乗る事が出来たものの、決定的な動きにはならず。優勝の兒島直樹選手が逃げた際は、正直なところ逃げ切りが決まる様には見えなかったため、対応せず。最後は集団ゴールとなってしまった。」
■23位:留目夕陽(中央大学/EQADS準所属)トップから+22秒 (*中央の赤白ジャージ)
■26位:平井光介(EQADS) トップから+22秒(Photo:Yuichiro HOSODA)
「(平井レース後コメント)
調子が良く、優勝を狙ってスタート。出場選手数が多くなく、集団の力が限定的だと踏み、序盤にある程度の人数でのアタックを作って逃げ切る事を狙いました。しかし1周目で落車に巻き込まれて前輪交換ののち、集団復帰のためにある程度脚を使ってしまった。集団復帰後、本来はしばらく脚を休めるべきでしたが、焦りもあったせいか疲労を残しつつもアタック合戦に参加。その動きが、本レースでは決定的な展開が多かった終盤戦に響いてしまい、集団ゴールに甘んじてしまった。
優勝の兒島直樹選手の下りでの逃げは、結構緩めに抜け出して行ったため、下りでの集団のスピードのほうが勝ると思い、警戒はしていなかった。しかし集団も疲労があったためか、積極的に踏んで追う体制にはならず、自分も疲労のため対応不可。完敗。」
■27位:川崎三織(EQADS)トップから+22秒
「(川崎レース後コメント)終盤にパンチの有るアタックを決める脚質ではないため、自分にも勝ち目がある序盤・中盤で逃げを作っての逃げきりを狙った。しかし逃げ集団が構築される様な展開がハマらず、TEAM BRIDGESTONE Cyclingの複数回の単独逃げに対する追走にも脚を使って、自分も含めて多くの選手が消耗する展開に。結果、最後の決定的な勝負のタイミングで脚が残っていなかった。休めるタイミングを見極めて脚を貯める事が出来ておらず、無駄足を使いまくってしまった。
優勝の兒島直樹選手による最終周回下りS字カーブに於けるスルッとした抜け出しは、危険な動きには見えなかったため、自分も含め集団もすぐには対応せず。集団も牽制し合ってしまい、逃げ切りを許してしまった」
■31位:小出樹(京都産業大学/EQADS/準所属)トップから+35秒(Photo:Yuichiro HOSODA)
■44位:長川達哉(EQADS)トップから+9分42秒(Photo:Yuichiro HOSODA)
「(長川レース後コメント)目標は10位内。
前回、同コースでレースに出た際はテクニカルな下りが怖くて集団から離れしまい、それに続く平坦で脚を使う展開に終始してしまった。そのミスを繰り返さない事を念頭にレースに臨んだ。
スプリントが得意な自分の脚質的に、レースでは集団スプリントの展開を期待して脚を温存すべく動く。
コンディションも非常に良かった。
今回は下りで遅れを取る事もなかったため、平坦で脚を消耗せず、集団前方で展開出来る機会も多かった。
しかし、ゴールまで4周ほどを残す段階で集団落車に巻き込まれ、レース復帰を目指す選手が多かったためにカーペーサーを活用出来るチャンスも得られずに、そのまま単独でゴール。無念の結果となってしまった。」
■48位:山田拓海(早稲田大学/EQADS/準所属)トップから+12分28秒
■DNF:松田 祥位(EQADS)9分42秒(Photo:Yuichiro HOSODA)
■DNF:馬場慶三郎(埼玉ユース自転車競技部)
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写真↑:選手のウォーミングアップを見守る小俣康司コーチ
写真↑:選手のバイクを洗浄する市川貴大メカ
写真↑:選手に補給ボトルを渡す西幹祐太マッサー
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各種外部メディア・大会公式レポート
【シクロワイアード】
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【CycleSports】
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