U23選手向けのUCIレース『クルス・ド・ラ・ペ(UCI-NCup)』での成績は、U23選手の世界最高峰大会「ツール・ド・ラヴニール(8/17-26)」への出場権獲得にとって極めて重要。日本U23にとっては正念場のレースとなる。
出場したのは(写真左から)山本大喜、小山貴大、渡邉歩、石上優大、小野康太郎、中村圭佑。海外経験も豊富となったこの6名に日本の未来が彼らの肩に掛かる。
レース&カテゴリー名
期間・日程
2018年5月31日~6月3日
全4ステージ(プロローグ含む):444km
EQADSからの出場選手
石上優大(EQADS/AVCAIX)
渡邉歩(EQADS/GSCブラニャック)
開催地
チェコ共和国
【結果/リザルト】
【5月31日:プロローグ=2km】
■写真:日本代表U23で最高位となった山本大喜のプロローグスタート風景。
■個人TTU23世界チャンピオンのミッケル・ビョーグ(デンマーク)は、トップから約7秒差の43位と不本意な結果。タイムトライアルスペシャリストにとっては距離が短か過ぎたことが原因か?
<プロローグ リザルト>
1位:TILLER Rasmus Fossum(ノルウェー)2m12s19
2位:OLIVEIRA Ivo (ポルトガル)+1s65
3位:EEKHOFF Nils(オランダ)+1m83
73位:山本大喜+11s32
89位:小野康太郎+13s19
91位:石上優大(EQADS/AVCAIX)+13s51
114位:渡邉歩(EQADS/GSCブラニャック)+17s38
120位:小山貴大+18s90
121位:中村圭佑+19s03
完走128人/出走128人
<浅田顕監督によるプロローグ後のレポート>
『U23ナショナルチームとして今シーズン4戦目の参加となるネイションズカップはチェコで開催される山岳ステージレース。個人総合成績トップ20入りを果たし、ネイションズカップ最終戦のツール・ド・ラヴニール選出に繋げたい。初日は石畳を含むフラットな四角いコースでのプロローグで、TTバイク使用禁止のルールではあるが平均速度54.5㎞で走り抜けたノルウェーチャンピオンのTILLERが昨年プロローグ優勝のOLIVEIRAに1秒以上の差をつけ快勝。日本チーム最高位はエース山本大喜の11秒遅れの73位に留まった。明日から本格的なステージが始まる。浅田顕』
【6月1日:ステージ1=133km】
■写真:前日のTTで優勝しレースリーダーとなったティラー(ノルウェイ)を衛るノルウェイチーム。
■終盤に抜け出した4名の小集団スプリントを制した1998年生まれのサムエル・バティステラ(イタリア)。バティステラは同時にリーダージャージも獲得した。
<第1ステージ リザルト>
1位:BATTISTELLA Samuele(イタリア)3h18m59s
2位:AALRUST Håkon Lunder(ノルウェー)+0s
3位:VINGEGAARD Jonas(デンマーク)+0s
18位:山本大喜+23s
50位:石上優大(EQADS/AVCAIX)+23s
78位:中村圭佑+
110位:小山貴大+2m39s
123位:小野康太郎+
126位:渡邉歩(EQADS/GSCブラニャック)+11m14s
完走128人/出走128人
■第1ステージ終了時点での総合上位:
1位:BATTISTELLA Samuele(イタリア)3h21m06s
65位:山本大喜+39s
<浅田顕監督による第1ステージ後のレポート>
『3つの山岳ポイントはあるものの大きな集団で進む平坦ステージに
【6月2日:ステージ2=151km】
■写真:先頭集団から千切れるも、ペースを落とさずに進む石上。
■山頂ゴールを制した1998年生まれのマルク・ハーシー(スイス)。UCIネイションズカップU23では、コンスタントに入賞する有望株だ。
<第2ステージ リザルト>
1位:HIRSCHI Marc(スイス)4h12m38s
2位:ERRAZKIN PEREZ Xuban(スペイン)+0s
3位:GALL Felix(オーストリア)+7s
46位:石上優大(EQADS/AVCAIX)+9m31s
49位:山本大喜+10m31s
76位:小山貴大+17m15s
110位:小野康太郎+25m19s
121位:渡邉歩(EQADS/GSCブラニャック)+31m11s
■第2ステージ終了時点での総合上位:
1位:BATTISTELLA Samuele(イタリア)7h33m58s
46位:石上優大+9m58s
48位:山本大喜+10m56s
<浅田顕監督による第2ステージ後のレポート>
『山岳ステージ頂上ゴールの第2ステージはスタートから緩い展開で
なった。
【6月3日:ステージ3=153km】
■写真:雨の中、米国選手とアタックを仕掛ける山本大喜。後に吸収されはしたが、疲労度が溜まっている最終ステージでのアタックは評価されるものであった。
■写真:今大会最大のドラマは、最終ステージにて逃げ切り逆転総合優勝を飾った1998年生まれのタデイ・ポガチャー(スロベニア)だ。2017年世界選手権U23では20位、同じく2017年ツール・ド・スロベニア(UCI2.1)では新人賞を獲得している強豪だ。
<第3ステージ リザルト>
1位:POGAČAR Tadej(スロベニア) 03h54m31s
2位:ERRAZKIN PEREZ Xuban(スペイン)+1m03s
3位:MALECKI Kamil(ポーランド)+1m03s
16位:石上優大(EQADS/AVCAIX)+1m18s
72位:山本大喜+12m09s
94位:小山貴大+21m16s
98位:渡邉歩(EQADS/GSCブラニャック)+21m20s
中村圭佑と小野康太郎は途中棄権
■最終総合成績:
1位:POGAČAR Tadej(スロベニア)11h28m51s
2位:BATTISTELLA Samuele(イタリア)+41s
3位:HIRSCHI Marc(スイス)+44s
34位:石上優大(EQADS/AVCAIX)+10m54s
62位:山本大喜+22m41s
91位:小山貴大+40m58s
107位:渡邉歩(EQADS/GSCブラニャック)+1h03m31s
<浅田顕監督による第3ステージ後のレポート>
『最終日は大小の山岳ポイントを4つ含む厳しいステージで、