【レースレポ(EQADS/日本代表)】『ツアー・オブ・ジャパン(5/19-26)』日本U23は存在感を示す事が出来ず、力不足を噛み締める。

Kenichi Yamazaki2019/05/17(金) - 01:53 に投稿

レースカテゴリー名

NTN presents 2019 「ツアー・オブ・ジャパン」

期間・日程

大会期間:2019年5月19日(日)~5月26日(日)

出場メンバー(スタッフ)

<エリート>(6名)
松田 祥位(岐阜 EQADS)
冨尾 大地(鹿児島 CIEL BLEU KANOYA)
渡邉  歩(福島 POC Cote de Lumiere)
尾形 尚彦(宮城 中央大学)
蠣崎 優仁(静岡 EQADS)
山本 哲央(山梨 中央大学)

<スタッフ>(3名)

監 督
浅田  顕(選手強化コーチ)
メカニック
高橋 優平(選手強化支援スタッフ)
マッサー
井上 良輝(選手強化支援スタッフ)


開催地

堺・京都・いなべ・美濃・南信州・富士山・伊豆・東京(全8ステージ)

【結果/リザルト】

<5月19日(日):第1ステージ「堺」2.6km個人TT >

■第1ステージリザルト:

1位:岡 篤志(JPN) BLZ 宇都宮ブリッツェン 3分06秒69
2位:窪木 一茂(チームブリヂストンサイクリング)+0秒59
3位:AULAR Orluis(ヴェネズェーラ/マトリックス パワータグ) +1秒33
42位:尾形尚彦+11秒
45位:松田祥位+12秒
50位:山本哲央+12秒
63位:渡邉歩+15秒
78位:富尾大地+19秒
83位:蠣崎優仁+20秒

■<第1ステージ>個人&総合フルリザルト

<浅田顕監督のコメント(第1ステージ)>
「 今回の日本ナショナルチームはU23選手で構成し成長を図る。8日間のステージレースの初日は2.6㎞という非常に短い個人タイムトライアルで競われ、宇都宮ブリッツェンの岡篤志が日本人としてステージ初優勝飾り好スタートを切った。ナショナルチームメンバーもそれぞれの調子を確認しながら全力で走り抜けた。8日間を6名で走りぬくために明日からのロードレースステージではベストを尽くしてゆきたい。/浅田 顕」

 

<5月20日(月):第2ステージ「京都」105km >

■第2ステージリザルト:

1位:TOOVEY Ayden (オーストラリア/チーム・ブリッジレーン) 2時間4分’25秒
2位:入部 正太朗 (シマノレーシングチーム)+0秒
3位:ZACCANTI Filippo / フィリッポ・ザッカンティ (イタリア/NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) +2秒
50位:渡邉歩+2分44秒
63位:尾形尚彦
73位:富尾大地
76位:松田祥位+9分04秒
87位:蠣崎優仁+17分12秒(パンクのため)
山本哲央は落車負傷のため途中棄権

個人総合リーダー
TOOVEY Ayden (オーストラリア/チーム・ブリッジレーン)

■<第2ステージ>個人&総合フルリザルト

<浅田顕監督のコメント(第2ステージ)>
「 第2ステージは風が強く集団の分断を警戒し、リーダーチームとともに常時前方に位置取ることで一人でも多くの先頭集団ゴールを狙ったが、終盤のペースアップに耐え切れず、結果は渡辺がトップから2分44秒遅れの50位にとどまった。レースは序盤に出来た7名の先行グループに対し、2分前後で集団がコントロールされたが、3名は最後まで吸収されず逃げ切りとなった。日本勢では入部正太朗(シマノレーシング)が果敢な走りで健闘し2位に入った。またチーム内では終盤遅れてしまったものの初出場の尾形が一番良く走れていた。/浅田 顕」

 

<5月21日(火):第3ステージ「いなべ」127km >

■写真↑:序盤に落車した蠣崎だが、ステージを完走し翌日へと希望を繋げた。

■第3ステージリザルト:

1位:HILL Benjamin (オーストラリア/リュブリャナ・グスト・サンティック) 3時間18分34秒
2位:ŤOUPALÍK Adam (チェコ/チーム・ザワーランド・NRW・P/B・SKS・ジャーマニー) +0秒
3位:AULAR Orluis / オールイス・アウラール (ヴェネズエラ/マトリックス パワータグ)+13秒
60位:渡邉歩
61位:尾形尚彦+2分56秒
69位:富尾大地+8分45秒
79位:蠣崎優仁+14分17秒
松田祥位は途中棄権

個人総合リーダー
HILL Benjamin (オーストラリア/リュブリャナ・グスト・サンティック)

■<第3ステージ>個人&総合フルリザルト

<浅田顕監督のコメント(第3ステージ)>
「 いなべステージは細い急坂区間をアクセントとする21㎞の周回コース。チームは昨日調子が良かった尾形をステージ上位に送るために連携を試みる。レースは序盤からアタックが多く、山岳賞を狙った逃げグループが形成されるが、最終回に入る手前には人数が絞られながらも集団は一つにまとまり上りゴールへ向かう。しかし最後は2名が集団から飛び出しそのまま逃げ切りとなった。後続のメイン集団は13秒差、日本人最上位はブリヂストンの窪木が4位、そしてチームで連携した尾形と渡辺は最終回に入る坂で遅れてしまい、トップから2分56秒遅れてのゴールとなった。また、序盤に落車した蠣崎は負傷しながらもレースを走り切り辛くも明日へ繋いだ。松田祥位は初日から調子が改善されず今日は序盤にリタイヤを選んだ。チームは3日目にして早くも4人になってしまったが、このまま4人で最終日の東京ステージまで踏ん張りたい。/浅田 顕」

 

<5月22日(水):第4ステージ「美濃」139.4km >

■第4ステージリザルト:

1位:レイモンド・クレダー (オランダ/チーム右京) 3時間14分20秒
2位:窪木 一茂 (チームブリヂストンサイクリング) +0秒
3位:オールイス・アウラール (マトリックス パワータグ)+0秒
26位:渡邉歩+0秒
68位:蠣崎優仁+1分4秒
75位:尾形尚彦
76位:富尾大地+2分27秒
完走89人/出走89人

個人総合リーダー
HILL Benjamin (オーストラリア/リュブリャナ・グスト・サンティック)

■<第4ステージ>個人&総合フルリザルト

<浅田顕監督のコメント(第4ステージ)>
「 美濃ステージは21㎞の周回コースを6周半するフラット基調のレースで、集団ゴールスプリントにより決着することが多いステージ。チームは脚を休めることと、渡邉を最終回の登りで前方へ引き上げ上位ゴールさせることを狙いスタートした。レースは3名の逃げグループが先行し、ほぼ想定通りの展開で進み、最終回に入る前に集団は一つになり大集団でのゴールスプリントとなった。渡邉は尾形らの引き上げによりラスト5㎞の登りを20番手前後でクリアしスプリントに備えたが集団に埋もれ力が発揮できず26位に終わった。残る3名も今日はトラブルなく無事ゴールし、明日から始まる山岳ステージへ挑戦することになる。/浅田 顕」

 

<5月23日(木):第5ステージ「南信州」123.6km >

■写真↑:落車&リタイアが続くが、チームの望みをつなぐU23ジャパン。

■第5ステージリザルト:

1位:フェデリコ・ズルロ (イタリア/ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー) 3時間10分24秒
2位:レイモンド・クレダー (オランダ/チーム右京) +0秒
3位:ニコラス・ホワイト (オーストラリア/チーム・ブリッジレーン) +0秒
52位:渡邉歩
53位:尾形尚彦+5分52秒
68位:冨尾大地+14m53s
78位:蠣崎優仁19m45s
84人完走/89人出走

個人総合リーダー
HILL Benjamin (オーストラリア/リュブリャナ・グスト・サンティック)

■<第5ステージ>個人&総合フルリザルト

<浅田顕監督のコメント(第5ステージ)>
「 美濃ステージは21㎞の周回コースを6周半するフラット基調のレースで、集団ゴールスプリントにより決着することが多いステージ。チームは脚を休めることと、渡辺を最終回の登りで前方へ引き上げ上位ゴールさせることを狙いスタートした。レースは3名の逃げうるーぷが先行し、ほぼ想定通りの展開で進み、最終回に入る前に集団は一つになり大集団でのゴールスプリントとなった。渡辺は尾形らの引き上げによりラスト5㎞の登りを20番手前後でクリアしスプリントに備えたが集団に埋もれ力が発揮できず26位に終わった。残る3名も今日はトラブルなく無事ゴールし、明日から始まる山岳ステージへ挑戦することになる。/浅田 顕」

 

<5月24日(金):第6ステージ「富士山」36km >

■第6ステージリザルト:

1位:クリス・ハーパー (オーストラリア/チーム・ブリッジレーン) 1時間22分24秒
2位:メトケル・イヨブ (エリトリア/トレンガヌ・INC.・TSG・サイクリング・チーム) +28秒
3位:ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル(スペイン/チーム右京) +43秒
36位:尾形尚彦+8分15秒
49位:富尾大地+12分27秒
61位:渡邉歩+15分47秒
65位:蠣崎優仁+18分50秒
84人完走/84人出走

個人総合リーダー
クリス・ハーパー (オーストラリア/チーム・ブリッジレーン)

■<第6ステージ>個人&総合フルリザルト

<浅田顕監督のコメント(第6ステージ)>
「富士山5合目までのヒルクライムステージでは、チームとして特に展開に絡むことは出来ない前提で各自のペースで頂上を目指しレースを走り切った。ヒルクライムの得意な尾形がどこまで食い込めるか期待したが、ステージレースでは疲労も残り、思うような走りが出来なかった。レース経験を積んで再チャレンジしてほしい。日本人勢では宇都宮ブリッツェンの増田成幸がトップからわずか51秒遅れの4位に食い込み健闘を見せた。明日は毎年脱落者が多数出る今回一番ハードな日。残る4選手とも東京に着くまではこの伊豆ステージを超えなければならない。/浅田 顕」

 

<5月25日(土):第7ステージ「伊豆」122km >

■写真↑:炎天下の最難関ステージで生き残りをかけて戦う。

■第7ステージリザルト:

1位:パブロ・トーレス・ムイノ (スペイン/インタープロサイクリングアカデミー) 3時間35分58秒
2位:ベンジャミン・ヒル (オーストラリア/リュブリャナ・グスト・サンティック +11秒
3位:ホセ・ヴィセンテ・トリビオ・アル(スペイン/マトリックス パワータグ) +11秒
59位:尾形尚彦

62位:渡邉歩

63位:富尾大地+20分51秒
DNF:蠣崎優仁(前ステージの落車)
77人完走/84人出走

個人総合リーダー
クリス・ハーパー (オーストラリア/チーム・ブリッジレーン)

■<第7ステージ>個人&総合フルリザルト

<浅田顕監督のコメント(第7ステージ)>
「 前日の富士山ステージで個人総合成績がある程度決定的になったが、伊豆ステージでも展開がありリーダーは変わらないまでもアクシデント等で総合上位に変動が生じた厳しいステージであった。4人がスタートした日本ナショナルチームは残念ながらレース展開には加わることが出来ず、結果的に完走目的のステージとなってしまった。また日本選手勢では石橋学、小林海がそれぞれチームの連携が功を奏し個人総合で7位と8位に浮上した。一方、昨日個人総合で4位に着けた増田成幸が落車に巻き込まれ10位まで順位を下げてしまった。明日の最終日は残る3選手の若い力でステージ上位入賞を目指す。/浅田 顕」

 

<5月26日(日):第8ステージ「東京」112km >

■写真↑:炎天下が続いたTOJにて東京まで生き残った(左から)富尾大地、渡邊歩、尾形尚彦。存在感はほぼ見せられなかったレースに悔いは残るが、何も出来なかった事を一番痛感し、悔やんでいるのは選手自身。

■第8ステージリザルト:

1位:窪木 一茂 (チームブリヂストンサイクリング) 2時間23分01秒
2位:フェデリコ・ズルロ (イタリア/ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー) +0秒
3位:オールイス・アウラール (ヴェネズエーラ/マトリックス パワータグ) +0秒
29位:渡邉歩+0秒
63位:富尾大地+37秒
64位:尾形尚彦+39秒
77人完走/77人出走

最終個人総合成績
1位:クリス・ハーパー (オーストラリア/チーム・ブリッジレーン) 19時間49分57秒
2位:ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル (スペイン/チーム右京) +40秒
3位:ホセ・ヴィセンテ・トリビオ・アルコレア (スペイン/マトリックス・パワータグ)+51秒
45位:渡邉歩+45分41秒
48位:尾形尚彦+49分31秒
61位:富尾大地+1時間8分38秒

■<第8ステージ>個人&最終総合フルリザルト

<浅田顕監督のコメント(第8ステージ)>
「フラットな周回コースの東京ステージはゴールスプリントで決着となった。チームは渡辺で上位を狙ったがゴール前の混戦で前方に上がれず29位でのゴールにとどまった。今回は日本人主力エリート選手が所属チームでの参加となったためナショナルチームは現在国内にいるU23選手で8日間を走ったが、完走が3名、ステージでの上位入賞も果たせず、若手選手の存在感を示すことが出来なかった。各選手この経験を次の目標達成に繋げることで初めて参加意義があったといえる。今回も貴重な参加枠を提供いただいた主催者へお礼申し上げます。/浅田 顕」

【参考リンク】

<2019年「エキップアサダ(EQADS)」メンバー>