【EQADSレポ】『ツール・ド・ラヴニール(8月13-22日)』U23版ツール・ド・フランスにて死闘の末、小出が価値ある完走。総合はヨハネッセンが薄氷の勝利。

Kenichi Yamazaki2021/08/12(木) - 09:45 に投稿

【EQADSレポ】『ツール・ド・ラヴニール(8月13-22日)』U23版ツール・ド・フランスにて死闘の末、小出が価値ある完走。総合はヨハネッセンが薄氷の勝利。

世界29か国の精鋭U23選手達が一堂に集い、9ステージの激闘を繰り広げる”U23版ツール・ド・フランス”『ツール・ド・ラヴニール』。後援はツール・ド・フランス主催のASO。

世界中の選手代理人がレース視察に訪れ、ここでステージ優勝をすれば翌年のプロ契約(WT&Pro)への可能性がぐっと高まる事から、選手の必死さ、攻めの激しさでは世界一のレースと云える。過去の優勝者には往年のフェリーチェ・ジモンディ(伊)、ヨープ・ズートメルク(蘭)を筆頭に、ミゲール・インデュライン(西)、ローラン・フィニョン(仏)、そして現世代ではエガン・ベルナル(コロンビア)、タデイ・ポガチャル(スロベニア)などのビッグネームが名を連ねる。

日本選手がどこまで世界に立ち向かえるか?乞うご期待!

◆レース結果はJCFホームページ大会公式ページにて随時掲載

レースカテゴリー名・日程

8月13~22日(土)『57th Tour de l'Avenir (2.N Cup)』*全9ステージ

開催地

フランス北西部

【EQADSからの出場選手】

*ジャパンナショナルチーム選手として出場

留目夕陽
蠣崎優仁
山田拓海
平井光介
小出樹
川崎三織

◆全出場選手リスト◆

【レースリザルト】

【8月13日:プロローグ個人TT<Charleville-Mézières〜Charleville-Mézières>5km】

<ステージリザルト>

1位:Søren WÆRENSKJOLD (Norvège) 5分52秒
2位:Johan PRICE-PEJTERSEN (Danemark)トップから+1秒
3位:Mick VAN DIJKE (Pays-Bas) トップから+3秒
4位:Daan HOOLE (Pays-Bas)トップから+6秒
5位:Tomas KOPECKY (République Tchèque)トップから+7秒

66位:留目夕陽(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+28秒51
101位:平井光介(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+36秒95
119位:山田拓海(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+40秒94
123位:蠣崎優仁(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+43秒86
162位:川崎三織(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+58秒82
166位:小出樹(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+1分2秒23

◆プロローグ・フルリザルト◆

ジャパンナショナルチームの6名=左から川崎三織小出樹平井光介山田拓海蠣崎優仁留目夕陽

 

【8月14日:第1ステージ:<Charleville-Mézières〜Soissons>161km、獲得標高1755m】

<ステージリザルト>

1位:WÆRENSKJOLD Søren(ノルウェー)3時間49分57秒
2位:COLNAGHI Luca(イタリア)トップと同タイム
3位:LAURANCE Axel(フランス) トップと同タイム
96位:小出樹(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップと同タイム
129位:平井光介(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+2分33秒
136位:川崎三織(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+3分47秒
148位:留目夕陽(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+4分48秒
169位:蠣崎優仁(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+9分57秒
DNF:山田拓海(ジャパンナショナルチーム/EQADS)

<ステージ終了後総合リザルト>

1位:WÆRENSKJOLD Søren(ノルウェイ)3時間55分49
2位:VAN DIJKE Mick(オランダ)トップから+4秒
3位: VERNON Ethan(英国)トップから+7秒
107位:小出樹(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+1分2秒
130位:平井光介(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+3分10秒
136位:川崎三織(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+4分46秒
142位:留目夕陽(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+5分16秒
170位:蠣崎優仁(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+10分41秒

◆第1ステージ・フルリザルト◆

ノルウェイのUCIプロチーム「Uno-X Pro Cycling」に所属するソレン・ウォーレンスコールドが、初日のプロローグに続き、スプリントゴールを制し2連覇。見事マイヨジョーヌをキープした。Uno-X Pro Cyclingチームは近年中に世界トップカテゴリーチーム「UCIワールドチーム」への格上げを狙う注目チームだ。

 

【8月15日:第2ステージ:<Laon〜Laon>チームTT、27km、獲得標高256m】

<ステージリザルト>
1位:オランダ 30分41秒90
2位:スペイン トップから+22秒75
3位:ノルウェイ トップから+23秒79
26位:日本 トップから+2分49秒18

<ステージ終了後総合リザルト>
1位:VAN DIJKE Mick(オランダ)4時間26分34秒
2位:VAN UDEN Casper(オランダ)トップから+5秒
3位:VAN DEN BERG Marijn(オランダ)トップから+7秒
95位:小出樹(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+2分58秒
120位:平井光介(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+5分6秒
134位:川崎三織(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+4分46秒
139位:留目夕陽(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+7分12秒
165位:蠣崎優仁(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+13分56秒

◆第2ステージ・フルリザルト◆

チームTT優勝のオランダチームは全メンバーがUCIワールドチーム所属選手(ハイス・リームライゼ選手、チーム・ユンボヴィズマ)、またはUCIワールドチームの育成選手で構成。格の違いを見せつける鮮烈な走りを魅せた。

 

【8月16日:第3ステージ:<Château-Thierry〜Donnemarie-Dontilly>152km、獲得標高1479m】

<ステージリザルト>

1位:VAN DEN BERG Marijn(オランダ)3時間35分18秒
2位:DE LIE Arnaud(ベルギー)トップと同タイム
3位:VAN TRICHT Stan(ベルギー) トップと同タイム
120位:小出樹(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+9分58秒
122位:平井光介(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+9分58秒
147位:留目夕陽(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+13分39秒
154位:蠣崎優仁(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+18分10秒
156位:川崎三織(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+18分10秒

<ステージ終了後総合リザルト>

1位:VAN DIJKE Mick(オランダ)8時間1分52秒
2位:VAN DEN BERG Marijn(オランダ)トップから+7秒
3位:VAN UDEN Casper(オランダ)トップから+10秒

114位:小出樹(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+12分56秒
127位:平井光介(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+15分4秒
142位:留目夕陽(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+20分51秒
152位:川崎三織(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+24分52秒
157位:蠣崎優仁(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+32分6秒

◆第3ステージ・フルリザルト◆

UCIワールドチーム「グルパマFDJ」の育成チーム(UCIコンチネンタルカテゴリー)で走るファンデンベルクがステージ優勝。総合成績を3位から2位に上げることに成功。チームTTで圧倒的な強さを見せ総合上位を牛耳るオランダが、引き続きレースを支配する。

 

【8月17日:第4ステージ:<Provins〜Bar-le-Duc>186km、獲得標高1365m】

<ステージリザルト>

1位:VERNON Ethan(イギリス)4時間4分30秒
2位:PLOWRIGHT Jensen(オーストラリア)トップと同タイム
3位:ASKEY Lewis(イギリス) トップと同タイム
85位:小出樹(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+1分3秒

120位:川崎三織(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+3分41秒
153位:蠣崎優仁(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+20分4秒
154位:平井光介(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+21分23秒
DNF:留目夕陽(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+13分39秒

<ステージ終了後総合リザルト>

1位:VAN DIJKE Mick(オランダ)12時間6分22秒
2位:VAN DEN BERG Marijn(オランダ)トップから+7秒
3位:VAN UDEN Casper(オランダ)トップから+10秒

103位:小出樹(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+13分59秒
143位:川崎三織(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+28分33秒
152位:平井光介(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+36分27秒
155位:蠣崎優仁(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+52分10秒

◆第4ステージ・フルリザルト◆

頻発する落車で実に17名がリタイア。混沌としたレースの後に、見事なチーム連携でスプリントを制したのはイギリスのイーサン・バーノン。2000年生まれのイーサンは、トラックレースを主戦場とする。ジャパンナショナルチームは、留目が落車リタイア。平井もゴールはしたものの、落車による指の骨折で翌第5ステージは未出走となった。

 

【8月18日:第5ステージ:<Tomblaine〜Bar-sur-Aube>160km、獲得標高1625m】

<ステージリザルト>

1位:VAN DEN BERG Marijn(オランダ)3時間58分14秒
2位:VAN DIJKE Mick(オランダ)トップと同タイム
3位:COLNAGHI Luca(イタリア) トップと同タイム
120位:小出樹(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップと同タイム
122位:川崎三織(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップと同タイム

<ステージ終了後総合リザルト>

1位:VAN DIJKE Mick(オランダ)16時間4分36秒
2位:VAN DEN BERG Marijn(オランダ)トップから+7秒
3位:VAN UDEN Casper(オランダ)トップから+10秒

98位:小出樹(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+13分59秒
134位:川崎三織(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+28分33秒

◆第5ステージ・フルリザルト◆

総合トップ3を独占するオランダチームが、さらにステージ1&2位を獲得。ここまで圧倒的な力を見せるオランダチームだが、伝統的に平坦路が得意な彼らが、翌第6ステージから始まる本格山岳ステージをそもそも視野に入れていない可能性もある。最終総合成績争いが始まるのはこれからだ。

 

【8月19日:第6ステージ:<Champagnole〜Septmoncel>138km、獲得標高2528m】

<ステージリザルト>

1位:JOHANNESSEN Anders Halland(ノルウェイ)2時間44分37秒
2位:JOHANNESSEN Tobias Halland(ノルウェイ)トップと同タイム
3位:GLOAG Thomas(イギリス) トップと同タイム
82位:小出樹(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+8分54秒
121位:川崎三織(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+13分36秒

<ステージ終了後総合リザルト>

1位:VAN DIJKE Mick(オランダ)18時間49分13秒
2位:VAN DEN BERG Marijn(オランダ)トップから+18秒
3位:VAN UDEN Casper(オランダ)トップから+28秒

92位:小出樹(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+22分53秒
130位:川崎三織(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+42分9秒

◆第6ステージ・フルリザルト◆

1999年生まれ、双子のアンデルス&トビアス・ヨハネッセン兄弟がワンツーフィニッシュ。今後頭角で現すであろうノルウェイの双子が遂に牙をむいた瞬間となった。

 

【8月20日:第7ステージ:<Saint-Vulbas  Anglefort〜Grand Colombier>98km、獲得標高1749m】

<ステージリザルト>

1位:JOHANNESSEN Tobias Halland(ノルウェイ)2時間28分23秒
2位:ZANA Filippo(イタリア)トップから+1分8秒
3位:GLOAG Thomas(イギリス) トップから+1分14秒
64位:小出樹(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+11分17秒
119位:川崎三織(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+18分15秒

<ステージ終了後総合リザルト>

1位:JOHANNESSEN Tobias Halland(ノルウェイ)21時間18分23秒
2位:RODRIGUEZ CANO Carlos(スペイン)トップから+2分17秒
3位:LEEMREIZE Gijs(オランダ)トップから+2分23秒

77位:小出樹(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+33分23秒
128位:川崎三織(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+59分37秒

◆第7ステージ・フルリザルト◆

前日に勝利した双子の兄弟アンデルスに負けじと、トビアス・ヨハネッセンが山岳ステージで雄たけびを上げながら逃げ切り勝利。見事総合首位も奪取し、新スターの誕生を匂わせる鮮烈な激戦ステージとなった。

 

【8月21日:第8ステージ:<La Tour-en-Maurienne 〜Saint Jean d’Arves>71km、獲得標高2910m】

<ステージリザルト>

1位:JOHANNESSEN Tobias Halland(ノルウェイ)2時間28分05秒
2位:RODRIGUEZ CANO Carlos(スペイン)トップから+1秒
3位:ZANA Filippo(イタリア) トップから+1秒
49位:小出樹(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+17分52秒
DNF:川崎三織(ジャパンナショナルチーム/EQADS)

<ステージ終了後総合リザルト>

1位:JOHANNESSEN Tobias Halland(ノルウェイ)23時間46分28秒
2位:RODRIGUEZ CANO Carlos(スペイン)トップから+2分18秒
3位:ZANA Filippo(イタリア)トップから+2分24秒

73位:小出樹(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+51分15秒

◆第8ステージ・フルリザルト◆

総合首位のトビアス・ヨハネッセン(ノルウェイ)が、ダメ押しのステージ優勝でマイヨジョーヌをほぼ固める。トビアスと双子の兄弟アンデルスは2022年よりUCIプロチーム「Uco-X Pro Cycling Team」に所属(現在はその傘下の育成チーム所属)。このチームは2023年からのUCIワールドチーム化を狙っており、もしかすると2023年のツール・ド・フランスでこの双子の兄弟が見られるかもしれない。

 

【8月22日:第9ステージ:<La Toussuire  Séez〜Col du Petit Saint-Bernard>154km、獲得標高4179m】

<ステージリザルト>

1位:RODRIGUEZ CANO Carlos(スペイン)4時間22分40秒
2位:STEINHAUSER Georg(ドイツ)トップから+1分52秒
3位:ZANA Filippo(イタリア)トップから+1分52秒
83位:小出樹(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+32分20秒

<ステージ終了後総合リザルト>

1位:JOHANNESSEN Tobias Halland(ノルウェイ)28時間11分19秒
2位:RODRIGUEZ CANO Carlos(スペイン)トップから+7秒
3位:ZANA Filippo(イタリア)トップから+2分05秒

73位:小出樹(ジャパンナショナルチーム/EQADS)トップから+1時間21分24秒

◆第9ステージ・フルリザルト◆

総合で2分以上の差をつけていたUCIワールドチーム「イネオス・グレナディアーズ」所属のカルロス・ロドリゲス(スペイン)による70㎞に及ぶ逃げ切り優勝により、一時は確信した総合優勝の夢が消え去ったかに見えたトビアス・ヨハネッセン(ノルウェイ)。最終的にはわずか7秒の差で総合首位を守り切り、”U23版ツール・ド・フランス”は劇的に幕を閉じた。

 * * *

激戦を生き残り、貴重な完走を果たした小出樹を抱きかかえる(左から)山田拓海川崎三織留目夕陽蠣崎優仁平井光介。惨敗と云える結果だが、本場の”戦場”を目の当たりにした経験は、日本自転車界の未来への糧となる。

 

【参考リンク】

<2021年「エキップアサダ(EQADS)」メンバー>